理事 弁護士 海津 諭
理事 弁護士 海津 諭
| 弁護士からのメッセージ |
「もっと早く来てくださっていれば」と思う場面が多いです
私が、離婚の相談をお受けして感じるのは、「法律相談にいらっしゃるのが少し遅かった」「もっと早く来てくださっていれば」と思う場面が多いことです。
たとえば、婚姻費用や養育費について、裁判実務では基準となる金額が定められています。
ところが、相談者が、裁判所の基準を知らず、または基準を誤解することによって、基準よりも低い金額で既に相手方と合意してしまっているケースがあります。
この場合、いったん合意した金額を変更することはなかなか大変です。
「合意の前に相談があれば」と悔やまれる場面です。
他の例としては、子どもを配偶者のもとに残して別居してから、「親権をとりたい」と相談なさる方もいらっしゃいます。
しかし、一般的に、親権の争いでは子どもと現に同居している親の方が有利になります。
そのため、子どもを置いて別居した後では、親権を取得するのがかなり難しくなります。この場合も、「別居前に相談があれば」と悔やまれる場面です。
このように、離婚についてご本人が配偶者と話し合ったり、行動したりする過程においては、思わぬ“落とし穴”で不利になってしまうことがあります。
これから離婚しようと考えているみなさま、及び、離婚を求めてきている配偶者と話し合いをしようと考えているみなさまには、ぜひ、早めに弁護士に相談なさることをお勧めしたいです。
“先の見えない状態”から“先が見える状態”へ
子どもがいる場合、住宅ローンがある場合、不貞や暴力・暴言がある場合、または相手が離婚に応じてくれない場合など、ご本人が配偶者と話し合っても、難しい問題があるために話が前に進まないケースはたくさんあります。
離婚問題を抱えて相談にいらっしゃる方は、仕事や家事・育児で大変なのに、そのうえに“先の見えない”離婚の悩みを抱えて、へとへとになっている方が多いです。
そのような相談者に対し、私は、問題解決のための法的な考え方をお伝えして、今後の手順を説明させていただきます。
そうすると、それだけで相談者の表情が明るくなることもたくさんあります。
具体的な離婚手続きはまだまだこれからでも、“先の見えない”状態から、“先が見える”状態になるだけで、心理的には大きなプラスになるようです。
私は、これからも自分の知識と経験を最大限に活用して、依頼者に先の見通しをお示しするとともに、できる限り良い結果を獲得できるよう追求していきます。
| 弁護士プロフィール |
出身地
新潟県燕市(旧分水町)
資 格
弁護士（新潟県弁護士会）
最終学歴
京都大学法科大学院修了
思い出深い事件
道路交通法違反（速度規制違反）被告事件
（第一審である三条簡裁のみ弁護を担当。検察官の起訴に対し，公訴棄却判決）
新聞掲載
新潟日報「ひまわり相談室」平成２３年３月８日
テーマ： 医療過誤
